あっちで寝てたはずなのに、こっちで盛り上がってワッと笑い声があがると、パッと起きて輪の中心に頭をねじ込み、あたかも自分も最初からそこにいたみたいにニコニコしながら舌をだして私たちを見上げてきたりする。
パトカーのサイレンを聞いて遠吠えするときは、音のする方と私を交互に見ながら、警戒を促したりする。
私が洗面所で無防備なあいだ、玄関のある方へ向いてずっと見張ってくれてたりする。
ピンポンが鳴ると警戒吠えするけど、実は私が留守のときにはべつに吠えてないこともペットカメラで知っている。
私がワクチンの副反応で寝込んでると、ぎゅっとお尻を私の体に押し付けて、玄関や窓や音のする方を警戒しまくっていたし、起きたらベッドの周りにオモチャの祭壇ができていた。
隙あらば膝の上に乗ってくるし、あざとい目でオヤツをおねだりしてくる。その目に弱いって知ってるんだよね。
たくさんオモチャもあるんだけど、道端でひろった木の棒のほうがテンション上がって遊びまくってたりする。
春前のいまは、新芽の匂いをクンクンかいで、私よりも色濃い春を堪能しているようだ。
最初はウンチをそそくさと拾う私を不審がっていたけど、今では「どうぞ」と譲ってくれる。
美味しいごはんを食べた後は、ずっと口周りをペロペロして余韻を味わってるのがディズニーアニメみたいでかわいい。
アゴを乗せるためのちょっとした段差を見つけるのが上手で、私はしょっちゅう足を動かせなくなる。
犬、ほんとお前ってやつは、かわいくって仕方ない。